鉛甘味料うるたこんべ

変なもの愛されないものを主とした本、映画、工作、その他の記録

私は幸せかもしれない O嬢の物語

マゾとは如何なるものかを世界に知らしめた一冊として有名な「O嬢の物語」を読みました。 偏見かもしれないけれど、特殊性愛とかに関して突き抜けたところまで踏み込んでる書物って作者がだいたいフランス人なイメージがある。「O嬢の物語」も然り。サド侯爵…

一人で強くなるということ バケモノの子

普段あんまり流行りものみたいな映画を映画館で見ることはないのだけれど、誘われたんで公開初日に見に行ってきました。こんなの初めて。 以下の文章は一応、ネタバレ、批判、独自の解釈注意です。 「バケモノの子」予告 - YouTube あらすじ! なんやかんや…

文学で発電は可能か 青い脂

ウラジーミル・ソローキンの「青い脂」を読みました! 自分的に、古典が偉大過ぎる文学界隈で現在進行形な作家はピンチョン、ソローキンあたりっていう偏見があって、「読書とかけっこうする方」とか言っちゃう身としては読んどかないとと思っていたのです!…

アナモルフォシスの冥獣 は破格ミステリ

表紙で気になってた「アナモルフォシスの冥獣」を読みました! この表紙です!素敵!枕元に置いときたくない! 不謹慎界のカリスマ!奇想漫画家!駕籠真太郎の描くミステリの新機軸!これは、新しい! あらすじ! 知る人ぞ知る降霊イベント「アナモルフォシ…

美しき緑の星 あるいはプッチ神父の天国

「美しき緑の星」とかいうなんか異様な雰囲気を放つ映画を見つけたので見ました! なにやらこの映画を見ることで”切断”され、大いなる目覚めに至ることができるのだとか。 はぁ。 あらすじ! この星は地球よりも文明が進んでおり、貨幣制度はなく、機械の一…

この世界に数多ある 不思議惑星キン・ザ・ザ

最近私ちょっと入力過多になっているようなところがありまして、自分の頭の中をあまりちゃんと整理できていないのですが、現状がなかなか特殊なので今の状態で記事を書いてみるというのも面白いかと思ってキーボードを叩き始めるのです。 内容としては一応「…

ゲロまみれの他人=自分からのメッセージ メメント

クリストファー・ノーラン!聞いたことある!と思って、 メメントを見ました! でもよく考えたら聞いたことあったのはクリストファー・ノーランではなく、 エドワード・ノートン(ファイトクラブなどに出演)でした!どうでもいい勘違い! メメント [DVD] 出…

大脱走 は気高く勇敢な齧歯類の戦い

戦争もののコーナーからなんか見ようと思いまして、「大脱走」を見ました。 戦争ものって、ブログをはじめてからも何回か見たことはあったんだけど、暗いやつが多くて、「やっぱり戦争は、やってはいけないと思った。」みたいな人道的な感想しか書けなそうだ…

フランスの歴史は乙女フィルタを通して読む血の通った世界 ブルボンの封印

本を読み終わりました。「ブルボンの封印」という本です。 ブルボンの封印 作者: 藤本ひとみ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1992/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る この本、藤本ひとみさんという日本人の方が書いた本でありながら…

家畜人ヤプーを出汁にブログタイトルを考えよう。

タイトルって大事だと思うのよね! 私のブログなんですけど、初期設定のままなんですよね。 「urutakonbe's diary」ね。 なんて覚えにくいタイトルなんでしょう! 「うるたこんべ」っていうのが既に適当に作った造語で、英単語ですらないからきっと検索かな…

ゲバラに死ぬ  チェ 28歳の革命

チェ・ゲバラ!気になってたんです! だってさーなんかさー、こんなに愛されてる英雄って他にいないんじゃなかろうか。 何回か「チェ・ゲバラ」の名前を検索したことがあるのだけれど、チェ・ゲバラを貶す文言って見たことがないわけです! そんなのってある…

ダンボーの後釜にマッドなあいつは如何か

最近見かける「景色の写真にダンボーがいるとすげぇ絵になる」みたいなやつあるじゃないですか。あれ私もいいなーって思うんですよ。 前回の記事でも「景色の写真って締まらねぇよなー」ってことを思ったところだったので、私もダンボー的なやつを導入しよう…

カメラを持ってうろうろしてたら吉岡鶴子さんのハト胸にお世話になった話

ちょっと前に買ったカメラの野外デビューをしてきました。 本当は桜を撮りに行きたかったんだけど散っとったので(桜散るよ!)、ひとまずチャリでその辺をうろつきながら気になったものを撮ってみるパターンです。 まずは景色です。桜は散ったけど散ったな…

向上心を持って見る 屋敷女 の行き着くところ

ベティブルーのベアトリス・ダルが発狂サイコ女を演じた映画と聞いて、見ました。 あらすじ! もうすぐ赤ちゃんが産まれるわ。あら、誰か来たようね。 あらすじ終わり! 屋敷女 アンレイテッド版 [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2009/01/07 …

やったー!カメラ買ったよー!

カメラが欲しい! そんな衝動が私の中を駆け巡り、ここ2週間くらい、どのカメラがいいかいろいろ調べておったのです。 ネット上で見かけた情報は大体こんな感じ ・フル一眼かミラーレスかコンデジか、用途で選べ。 当然だが大きさは フル一眼>ミラーレス一…

普通の一般人はクズなのか シザーハンズ

先日見た、「ファイトクラブ」という映画に、ヘレナ・ボナム=カーターさんっていう女優さんが出ていたのだけれど、なんかえらい禍々しい女優さんだなーと思って見ていたんだけど、この禍々しさ、既視感があるなーと思って、よく思い出してみると「スウィー…

押井オリジナルだったらよかったのに「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」

「パプリカ」からの派生で「夢」「映画」をキーワードになんかないかなと、漁っていたのだけれど。まとめの中で「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」がやたらと異彩を放っていたので見たのである。 あらすじ! 明日は文化祭だから、どこのクラスも連…

チラ見で輝く映画「散歩する惑星」でシュルレアリスムバーを開業

レンタル屋さんをうろついていた時に、視界の端に「○○する惑星」ってのが見えて、「点呼する惑星?!何故こんなところに?!」と思ってよく見たら「散歩する惑星」だった。「なんだよ…」と思いつつ一応手に取り、煽り文を読んでみると、存外面白そうだったの…

饒舌に噴き出す幻想 「パプリカ」

映画、「パプリカ」を見ました。 だいぶ前に地上波?で放送されたのを見たときは意味が分からな過ぎて寝た記憶があるのだけれど、今になって調べてみると随分と楽しそうな映画に思えてしまい、実際どうだったのかと思って、見ました。 あらすじ! 新しく開発…

啓蒙しておくれ 「ファイトクラブ」 で、どこまでもいける

深そうな映画撲滅キャンペーン中なのでー。なんかそれっぽいやつをー。 と思って、今回は「ファイトクラブ」という映画を見たのだけれど! 意外!これは、「深い」映画だった!「深そう」ではないからセーフ! あらすじ! うだつの上がらない主人公はうだつ…

理不尽に終わる「cube」の感想

最近多い理不尽サバイバルゲーム物語の先駆け!かどうかは知らないけれど、とにかく早い段階で作られたその手の映画っぽいので、見た! あらすじ! 気付いたらなんか立方体?の部屋?の中に居る。あ、なんかここ開く。なんだよ向こうも同じ部屋じゃん。とは…

フレディさんは弱そうだった エルム街の悪夢

最近見る映画がなんか「深そう」なやつに偏ってきた気がして、これはアカンと。 ヴェリベストオブ俗物であるところによるこの私がそんな深そうな映画を見て分かったようなことを書いているなんて身の毛もよだちますね。うんこうんこ。 そういうわけで今回は…

理性を剝いて感情を取り出そう ベティ・ブルー インテグラル

ベティ・ブルーって呼んでよねってどう呼ばれたいんだと思って見たのである。 あらすじ! ゾルグとベティは毎日ゴロゴロしながら、一緒に暮らしていたのである。なんか人生いろいろと諦めまくりなゾルグ、凶悪なまでの身勝手さ自由さで周りのものを破壊しま…

滑稽で奇っ怪 肉体の門(1988)

「吉原炎上」からの流れで「肉体の門」を見た! 肉体の門!女性器を連想させるなんていやらしい響き!パッケージにどう見ても売女のセンス悪そうな服を着た女たちが沢山ひしめき合っていてすこぶる趣味が悪い!こんなもの見るやつがいるのかと思ったので私が…

そういうこともある マグノリア

ジョジョ6部のパクリ先と聞いて、「マグノリア」という映画を見たのである。確かに! この映画 一見無関係な数人の男女がそれぞれの悲しい出来事に見舞われる様子が、少しずつ、平行して映し出される。時間が進むにつれそれぞれの物語は少しずつ絡み合って…

存在の耐えられない軽さは、もやっと引っかかる映画だった

プラハの春などが題材になっているとの文句に惹かれ、見た。 この「存在の耐えられない軽さ」ってタイトルが意味深で、既に何かを訴えられている感覚に陥るのだけれど、その意味までは分かるようでわからない。原題も「The Unbearable Lightness of Being」…

覚書、ポニョはたぶん思っていたよりも面白い映画

昨日ポニョがやってたので見てたんですよ。 前にも見たことはあって、自分の周りの人がやたらこの映画を貶してたのを聞いてたのもあってか、えーそこまで言うほどかなー?ぶっとんでていい感じじゃん。ってくらいの感想を持ってたんですけど。 昨日改めて見…

ぼくらのひかりクラブ はとんでもない悲劇だった

ライチ☆光クラブを読んで、外伝のほうも気になったので。読んだ。 この話は、作者の古屋兎丸さんが「ライチ~」本編の方でどうしても気になるところがあって、妄想を膨らませた結果、それを形にしたくなった。した。 っていう経緯で描かれた漫画らしいので、…

わからん映画 さらば、愛の言葉よ

ゴダール、「さらば、愛の言葉よ」見てきた。2D で。2 D で 。 だって名古屋は2D上映しかないんですもの。Fuck!!いや、それでも上映したところは褒めるべきなんだけれど、あれだ、3D上映が可能でありながらしなかった映画館Fuck!と言い直そう。 という…

旅のお供に ライチ☆光クラブ

サブカルクソ野郎共の多くがそうするように! ライチ☆光クラブを読んだのである! あらすじ! 9人の少年たちからなる光クラブは廃墟の地下にてある崇高な目的のため日々作業に励んでいたのである!美しく気高き少年たちの計画は順風満帆滞りなく遂行され、遂…