鉛甘味料うるたこんべ

変なもの愛されないものを主とした本、映画、工作、その他の記録

2016-01-01から1年間の記事一覧

「マルドロールの歌」は23歳のホールデン坊やによる中二病ノート

シュルレアリスムの原典?みたいな位置づけで語られるロートレアモン伯爵「マルドロールの歌」を読みましたよー。 この本の著者、ロートレアモン伯爵っていうのは筆名で、本名はイジドール・デュカスって言って、伯爵でもないんですけど、「マルドロールの歌…

オタサーの姫に告られた結果wwwww の結末は最初から決まってるようなもん

みさくらなんこつ、ハースニールのエロゲ「オタサーの姫に告られた結果wwwww」やりましたーv(゚∀。)vアへェェ この記事は、ややネタバレ含むのと、結局結論が出ないのと、にわか臭がすると思うので注意です。 このエロゲはですね。 この時にメイドさんからオス…

私たちはジョジョが大好きだ JORGE JOESTAR

舞城王太郎がジョジョでやりたい放題やった本ってだけで垂涎なのに、Amazonの評価が最低or最高の二極化してるなんてそんなん面白いに決まってるじゃないですかー♡♡ と思って読みましたー。 ジョージ・ジョースターッ!! (表紙のリサリサは目が離れてて垂れ…

「ラヴクラフト全集1」を持って水族館に行こう

ラヴクラフト全集1を読みましたー。&読んでたら水族館に行きたくなったので行ってきましたー。 ネット界隈でよく見かけるクトゥルー神話の創始者にして、宇宙的恐怖なるものの提唱者であるところのラヴクラフトさんとのことですが、よくわからないので読ん…

快楽を飼い慣らすのか、飼い慣らされるのか 「euphoria」

「euphoria」フルコンプしましたので、なんか書きますー。いえー。 何やらハードめなエロゲの傑作とのことなのでワクワクしながらプレイし始め、私の期待を裏切らないどころか遥か頭上を飛び越えていくすげぇエロゲでした。 私はエロゲ歴2作目の糞にわかなの…

清廉潔白なヒロインの下には死体が埋まっている 罪の光ランデヴー

エロゲ、「罪の光ランデヴー」やり終わりましたよー。いえー。 この時買ったやつです↓ urutakonbe.hatenadiary.jp 私、ちゃんとエロいエロゲをやったのは初めてなので、(昔、クラナドは、やったけれどあれはエロくなかったし)なかなか新鮮で、楽しくプレイす…

変態文学で紐解く 「堕落論」 あなたは美しい

坂口安吾「堕落論」を読みましたので、書きますよー。いえー。 えー、「堕落論」に先立ちまして、ひとまずフランス文学の話をしましょう。 っていうのも、「堕落論」もそうなのだけれど、安吾さんは考え方が非常に独特で、どういう過程を経ればそこに至るの…

メイドカフェ”Lost Kingdom”で私がドクターマンハッタンになるまでの話

先日初めてメイドカフェなるものへ行ってきたのでその感想でも書くよー。いえー。 久しぶりに日記を書いたらオープニングまでが長い映画みたいな形式になりました。ご容赦を。 では。 なんやかんやあって一人で東京で1日遊ぶことになった私は大した下調べも…

あなたとは分かり合えない 超人幻想 神化三十六年

戦後に思いを馳せる今日この頃。 かつて「戦争を知らない子供たち」だった若者たちも、もうジジイになり、闇市で残飯シチューを買い求めた人々も、もはや存在するのかさえ不確かです。 敢えて語られることの少ない戦後とは、一体どんな時期であったのか。 こ…

江戸川乱歩「双生児」 カフェオレ式による人類の救済

角川ホラー文庫から出てる短編集の「双生児」を読みましたよー。 変なものを愛でるタイプの人々にとって江戸川乱歩は基本中の基本って気がします。でも私は実はあんまり読んでないので、そこんとこちゃんとしようと思って今回食指を伸ばした次第です。 あら…

絶望と音楽 「ショスタコーヴィチの証言」 は正直かなり面白い

ショスタコーヴィチの証言を読みましたよー。 クラシックを齧ったことのある人ならば名前くらいは聞いたことがあるかもしれない、音楽史的にも重要な位置を占めるかもしれない書物をやっと読みましたー。いえー。 一応先に書いておきますが、この本は記者の…

自由を勝ち取る 革命的ブックカバー製作

この記事は前置きが長くなりますので、私にとっては前置きもかなり重要な内容ではあるのですが、完成したモノだけ見たい方は飛ばして頂けると幸いです。 私が2015年に行った展覧会の中で(3つくらいしか言ってないけど)印象に残っているもの中に「魔女の秘密…

破壊しよう、人生を 書を捨てよ、町へ出よう

昭和が面白い今日この頃。今回は寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」を読みました。 あらすじ! 稀代のアジテーター寺山修司による、つまらない人生をつまらないまま終わらせないための指南の書。 あらすじ終わり! 正直なところ、序盤は「何言ってんだこい…