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鉛甘味料うるたこんべ

変なもの愛されないものを主とした本、映画、工作、その他の記録

ヒッチコック鳥!

巨匠も巨匠、ヒッチコック

前に「サイコ」は見たのだけれど、なんか発表当時は衝撃的だったかも知らんけど今更見てもそんな大したことないなー、と思ってしまって、ヒッチコック大したことないなー所詮昔の人かーと舐めていた今日この頃。

ヒッチコック「鳥」という映画を見た。

そんな舐めた状態で何故また見る気になったかというと、どういうわけか自分の周りの人たちのトラウマ映画としてやたら挙げられるのがこの「鳥」だったからである。

鳥!シンプル!いいね!

ということで見ました。

 

結果!

ヒッチコックさん、舐めててごめんなさい。あなたは間違いなく巨匠、今でも巨匠でした。こんな映画を撮ってくれて本当にありがとうございます。

結果終わり!

 

あらすじ↓

鳥が襲ってくる!

あらすじ終わり!

 

タイトルが1文字、あらすじが8文字で終わるようなシンプルなストーリー、演出は凝ってるけどそんな逸脱したものではない。

それでありながらなんだこの衝撃は。

鳥が超怖いの。鳥多いの。鳥、鳥語でなんか喋ってるの。逃げ場がないの。

何?何故なの?主人公は何をしたというの?

ヒッチコックさんは何も教えてくれない。

 

例えば上の3行の「鳥」の部分を「ゾンビ」に置き換えたような感想を持たせる映画は数多くあると思うんだけど、その中でこの映画がトラウマ映画として挙げられるっていうことには何か理由があると思うの。自分の解釈では、やっぱり「日常に潜む恐怖」式が効いてるのとその身近さかなと思った。隣の人が吉良吉影っていうのよりも更に身近!だって外に出れば必ず見る鳥ですもの。

何故襲ってくるのかは作中では全くわからないのだけど、鳥だったらそれぐらいのことをする理由がありそう、っていうのもポイントかなー。例えば、環境破壊を繰り返す愚かな人間たちに怒りの嘴、とか、人間の味の虜になった鳥は人間を襲うようになったのだ、とか(こういうところで環境問題とかを訴えようとするやつは嫌いだけどヒッチコックさんはそんなことしない)。なんでも考えれる。これを1つに決めてしまわないのも監督の妙!別に何でもいいとは思うんだけど自分が思いついた中ではやっぱり「人間の味を覚えた」か「殺せるから殺す」が素敵かな。「殺せるから殺す」ってサイコ過ぎる考え方なんだけどヒッチコックだけに、動物的に考えたらすごく自然な気がして、大体の生物はやるでしょ。鳥が、集団ならば人間を殺せる、ということを学んだら映画のようなことも起こるんじゃないかと思って。まぁ、集団で襲う脳みそがないだろうけど。

「殺せるから殺す」もそうなんだけど「動物の倫理」みたいなものがわからないのも怖いよね。映画の中で鳥が人間を襲うために壁に突っ込んで死んでるシーンとかがあるんだけど、目的がなんであろうとそのために死ぬっていうのは人間の倫理の範疇ではない訳の分からないことなんです。(だってそれができたのって日本人だけなんだよ!)こういう訳の分からないものに対する恐怖もこの映画にはあるなーと思った。(変態が怖いのと一緒だ。)でも、動物簿倫理でなら目的のために死ぬこともあるんだよなー。ミツバチは自分の巣の近くにスズメバチが現れたらこぞってスズメバチに取り付き、命がけの発熱によってスズメバチを殺すというし。種の保存とかを自分の命より優先できてしまう風潮が自然界にはあるから、人間の倫理とは相容れないなーと思う。

 

とこんな感じで、鳥が襲ってくる!というだけでいろいろな恐怖の要素が一つに結集!シンプルなストーリーだからこそ恐怖が際立つ際立つ。複合化して絡み合い人々にトラウマを植え付けるのだ!

と自分なりに分析してみた。どうか。

 

他のレビューとかを読んだら「動物パニックものの元祖」みたいなことが書かれていて、「えこの映画から派生したジャンルがあるの?え「虫」とか?超見たい」と思って調べたら、「ジョーズ」とか「アナコンダ」とかが出てきて、これじゃない感に苛まれた。「鳥」とは恐怖の種類が違うでしょうに。元祖にして異色作なんだなーとヒッチコックさんぱねぇっすマジリスペクトっすした。むしろ元祖だからこそ前例がない状態で作ったからこそ異色でもあるのかも。というか二番煎じでもいいからだれか「虫」を作ってくれないものか。

 

まとめ!

超名作でした!見るべき!