旅のお供に ライチ☆光クラブ
サブカルクソ野郎共の多くがそうするように!
ライチ☆光クラブを読んだのである!
あらすじ!
9人の少年たちからなる光クラブは廃墟の地下にてある崇高な目的のため日々作業に励んでいたのである!美しく気高き少年たちの計画は順風満帆滞りなく遂行され、遂に完成の日を見る!ライチラライチララライチ、起動の数字は666!それは悪魔の数列!君のもたらすものが何であろうとも!僕たちには君が必要だ!さあ目覚めよライチ!6!6!6!
あらすじ終わり!
面白かったー!
なんといいますかー。”悪の”文学、歴史、美術、漫画、(まだあるかな)の総集編みたいな感じでありつつ、1つのオリジナル作品としても成立してる、おいしさいろいろお腹一杯大満足漫画でございました。
元ネタが分かってニヤニヤ、わからんから調べてニヤニヤ、分からんくても一旦飛ばしてストーリーだけ追ってもかなり楽しめるし登場人物それぞれにクセがあってみんな好き。何回も読み返せる漫画だと思います。本編は1冊だけで終わるというのも好印象。(外伝が2冊くらいあるみたい。読みたい)それでこれだけ詰め込んでるんだからすげぇよ。すげぇよ兎丸さん、東京グランギニョル。サブカルクソ野郎が夢中になるだけのことはあるんだなぁと思いましたよ私は。
元ネタは大きいのから小さいのまで挙げると
エラガバルス(知らん人歴史的変態らしい)フランケンシュタイン(昨日読み終わった)マルキ・ド・サド(サディスト)丸尾末広(少女椿の人、東京グランギニョルのスタッフ)楳津カヅオ(偉大な面白おじさん)、読みながらバタイユ(哲学する変態)も思い出したけど関係ないかも知らん。
たぶんもっとある!
列挙してみて改めて、なんて嬉しいメンバーが揃ってるんだ!感嘆の溜息が出ます。
エラガバルスはちゃんと調べてみたい。
でも思うにこの漫画の最高の読み方って、「暗黒面に堕ちるきっかけ」として読むことだっただろうなって。そうなっていたら本当に、それこそ聖書のように特別な漫画になりえたよなって。
自分の場合、それなりに元ネタっぽいものに見当がついてしまうから、なんというか「成功している同志」を見つけたような嬉しさとともにこの漫画を読むのだけれど、だからあんまり衝撃的!とか奇抜!とかはなくて。
たぶん、「私漫画好きー」とかの文脈で読む人は上記の人たちとの縁はそうそうないだろうから、それこそ衝撃的で奇抜な新しい世界との邂逅を楽しむことができるのではないかと思ったのです。
その世界は私たちが通常暮らす世界とガイアとテラのように寄り添っていて目と鼻の先にありながら意識しなければ見ることができないのです。しかし一度意識してしまうと心に引っかかってなかなか取れない。そんな魔力を持った世界であります。
その世界の地図として「ライチ☆光クラブ」を持っていれば進むべき道は自ずと見えてくることでしょう。
たぶん私の最初に手に入れた地図は筋肉少女帯あたりだったか。
で、何の話だったか。
私も「ライチ☆光クラブ」の地図でいくつかまだ行ってないところがあります。
めくるめく闇の世界へ。