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鉛甘味料うるたこんべ

変なもの愛されないものを主とした本、映画、工作、その他の記録

向上心を持って見る 屋敷女 の行き着くところ

ベティブルーのベアトリス・ダルが発狂サイコ女を演じた映画と聞いて、見ました。

 

あらすじ!

もうすぐ赤ちゃんが産まれるわ。あら、誰か来たようね。

あらすじ終わり!

 

 

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自分はあんまり世界の女優とか詳しくないもので、ベアトリス・ダルさんのことは「ベティブルー」でしか知らなかったので、自分の中ではダルさん=ベティだった訳でして。

ベティブルー」であんなことになってしまったベティが年を取った姿や、とても元気に動き回っている姿を見ることができたのは嬉しいものでございました。(あんまり面影はなかったけど)

 

年を取っても全く落ち着くことなく発狂しているダルさん(私生活も発狂しているらしい)、素敵です。

ベティをやった人が「普通にいい話」みたいな映画に出てたら嫌ですよ。

 

しかし、なかなか凄い映画だったとはいえ、内容はそんなにない映画だったな!

突然の襲撃!以上!みたいな感じ。

真相?みたいなのもあるけど割とどうでもいいというか想像の範囲内というか。

殺戮の情景を目の当たりにして、痛いやめて逃げて助けてと叫びながら最後まで見るのだけれど結局何だったんだろう感が拭い去れないです。

そうね、特に理由のない暴力がライナーを襲う!!ってレベルの内容だった。

この式の映画だと自分は「ドリームホーム」が真相も含めてよかったです。「屋敷女」が好きな人には超おすすめ。(決して万人におすすめなわけではない)

そういえばどっちも被害者の中に「妊婦さん」が含まれますね。

 おそらくどんな社会においても「妊婦さん=大切にされるべき対象」という式が成り立つものだから、それをあれするっていうのは「残酷さ」を際立たせるためには有効なあれなのかもしれませんね。

「ドリームホーム」と「屋敷女」が襲撃した家で鉢合わせて、掃除機使いとハサミ使いの異種格闘技戦が繰り広げられる展開を妄想します。

 

 えー、ここで「グロい映画を見る心理」について書いてみたいと思います。

っていうのも、この映画のレビューサイトなんかを見ると、

「ただただ不快。こういう映画を面白がる人の気持ちが全く理解できない」

みたいな感想を持つ方が結構いるみたいで、「屋敷女」に限らず、グロイ映画を「面白がれる人たち」と「面白がれない人たち」の間にはグランドキャニオンのように深く広大な溝が口を開けているって構図はもう見慣れたものでございます。

そういった人たちがもうちょっと仲良くなれるといいのになーっていうのは常々思っていたことございまして、自分がサンプルを提供することで和平を結ぶための一助になればこれは願ったり叶ったりのやつですよ。

(本当は「グロい映画が好きな人」を犯罪者予備軍を見るような目で見ないでほしいってだけですけど)

 

みんながそう思ってる訳はないですが、とりあえず私個人には当てはまる「グロい映画を見る心理」のN番目のサンプルとして提出致します。

では、

 

グロい映画が嫌いな人って、グロい映画を見てる人は殺戮とかを面白がってると思ってるような節があるのだけれど、それは違います。少なくとも私は「屋敷女」を、「痛いやめて逃げて助けて!」と叫びながら見ることはあっても、「イエー!やっぱり妊婦の腹を裂くのは最高だぜ!中に誰かいますか?!中に誰もいませんか?!いたー!」みたいなことを思うことは全くないのです。

そうではないのです。

別に楽しくなんかないしどっちかっていうとちゃんとグロイのは嫌なんです。

だから見るという心理が存在するのです。

要はシミュレーションなのです。不測の事態を生き残るための生存本能なのです。

じゃぁ、グロイ映画を見てこなかった人たちは世界がゾンビで溢れたらどうやって生き残るのか?屋敷女の襲撃をどうやってやり過ごすのか?出来るわけがない!

不測の事態を可測の事態に貶めるために安全が保障されている映画など創作の中で追体験するのです。ちょっとした百戦錬磨ってやつです。

 

あとねー私。

見たこともないような面白い映画が見たいのです!

そんな志を持つ者ならば、「グロイ映画は見れない」などという制約を自分に課していていいものだろうか?!面白い映画の中からグロイ映画を除いたらきっとごっそり減りますよ。自分に見れない映画などあっていいわけがない。(退屈すぎて寝ちゃうから見れない、はあるけど)恐怖は飼い慣らさなくてはならない!

という信念のもと飼い慣らしてくると、ちょっと癖になってくるんです。

思うに、

面白さっていうのは感情の振れ幅だと思うのです。

幸せなだけではダメだし、グロイだけでもダメなんです。どっちもなければ!

 

位置が高ければ高いが!落ちた時の致死率も高いのです!私は死ぬ!

深く、暗い深淵の底から這いあがる姿にこそ、私は(ずっきゅん)心を打たれるのです!

高いところから落ちて死んだり撃ち殺されたりもっとたくさんしていきたい!

 

そんな、期待や希望、向上心や防衛本能の相乗効果により行き着くところ。

 

それが!

 

妊婦の腹を裂くという行為!なのです!

 

以上「グロイ映画を見る心理」でした。

どうです?分かりましたよね?

それはよかった。

じゃあグロイ映画見ましょ!