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鉛甘味料うるたこんべ

変なもの愛されないものを主とした本、映画、工作、その他の記録

押井オリジナルだったらよかったのに「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」

「パプリカ」からの派生で「夢」「映画」をキーワードになんかないかなと、漁っていたのだけれど。まとめの中で「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」がやたらと異彩を放っていたので見たのである。

 

あらすじ!

明日は文化祭だから、どこのクラスも連日夜を徹しての準備で大忙し。いつものメンバーも同様。あいつらがどれだけ文化祭の準備をしたところでなんやかんやで進展があるわけもなく、結局徹夜して間に合わせるしかないのである。今日も。明日も。

あらすじ終わり!

 

何を隠そう私「私と高橋留美子」という題で作文を書くとしたら、私の場合は「らんま」か「犬夜叉」あたりについてのうっすい作文しか書けない、他の作品についても何となく知ってはいるけど、結末まで知っている作品はない、っていう一般から少し劣ったクラスの高橋留美子ユーザーですので。

うる星やつら」は夕方にやってた再放送を、見る時もあった。という程度で、だからキャラの性格くらいは何となく覚えているけれど、設定まではあまり覚えてないってくらいの状態で、見たのです。

調べたところによると、押井守率いるアニメスタッフと高橋留美子先生は方向性の違いによってそりが合ってなかったらしく、確かにそれっぽい台詞も出てきました。原作の方は読んだことがないからどのように方向性が違ったのか明確にはわからないけど、そうらしい。

 

で、このビューティフルドリーマー、アニメ、SF業界ではなかなかに知られた、「ループもの」の先駆けみたいな位置づけをされてるやつなんだって。劇場版の「まどマギ」もこれをオマージュしてたし他にもいろいろこの映画から派生してるんだと。

 

うん、いつものドタバタはいつも通り楽しいし、町から出られない恐怖は素直に怖いし、哲学パートはわからんなりにわかったような気になれる、ラムには狂気を感じるし、メガネの語りは真似したくなるし、あたるはなんやかんやエロかっこいいから、内容盛り沢山果肉入りミックスジュースのような味わいがあり、良かったんだけど、なんか求めてたものと違っちゃってあんまり好きになれないなー。

 

こう、「久しぶりに帰る実家でおふくろの味を期待してたのに、いつの間にやら料理を極めたおふくろが三ツ星シェフの味を披露してきた。」みたいな。

「一向に進展しない恋愛」成分を補給しに来た口に「サイバーパンク」成分を給油された感じ。

なんか「うる星やつら」って「サイバーパンク風」なら許せるけど「サイバーパンク」は許せない。「サスペンス風」なら大歓迎だけど「サスペンス」はお呼びでない。「本格」じゃないからこそ何でもありの狂った世界を描ける感じが楽しかったような覚えがある(本格だといろいろと制約がついてくるので)。しかし、ビューティフルドリーマーからは本格臭がするのです。

 

あるいは、アニメスタッフと高橋留美子先生の確執とかの話を知らなければもっと楽しめたのかもしれない。

そういう確執が作品に反映された例としては自分が知るやつだと、京極夏彦先生の「邪魅の雫」があって、そっちの方は確執も含めて楽しんだのだけれど、今回はそういう気分でもないなー。アニメスタッフが原作者に因縁つけるのは、ないわー。

押井は自分のオリジナルでこういうのをやってくれればよかったのに。それなら手放しで絶賛したのに。

 

 

そういえば、レンタルのDVDって特典映像で劇場予告編とかついてるのあるじゃん。あれ、あんまり見ないんだけど何となく今回は見たのね。したら、えらいカオスなことになってて、なんというか、「アイマスのアニメの作中映画の予告」に匹敵するカオスっぷりだった。アイマスの作中映画って、「予告は面白いけど本編はつまらないパターン」のやつだと思ってたけど、「ビューティフルドリーマー」が(確執や「うる星やつら」は、かくあるべきという願望を抜きにすれば)面白かったから、存外アイマスのあれも面白いのかもしれないと思った。

こんなどうでもいい話題で終わります。