鉛甘味料うるたこんべ

変なもの愛されないものを主とした本、映画、工作、その他の記録

古き良きちょいエロSF映画、バーバレラ

バーバレラを見た!

前から名前だけ知ってたけど、見てなかったやつ。

そんなに面白そうじゃないけど見たかったやつ。

特撮というバンドのバーバレラって曲があって気になってたんです。

大槻ケンヂの界隈は曲がいいだけじゃなくて他の趣味にも広がるからいいよね。

 

知る人ぞ知るおしゃれ映画云々、SFというジャンルにそれなりの影響を与えた古典云々、昔テレビでやってたのを家族で見てしまい気まずくなった云々、など、人々から様々なコメントを引き出すこの映画。一体どういう内容なのか?

一見してみたところ、

 

そんなに大した内容はなかった気がする!!

 

いやいや。内容のなさがこの映画の価値を下げることにはならないと思うからこんなことを書くんだけれど、本当に。

まずストーリーがありきたり!

大統領の命を受けたバーバレラは悪党デュランデュランを倒しにタウ星へ向かうのだが、道中マシントラブルにあったり荒廃した町に寄ったりエロいことしたり!エロいことしたりするのだ!!そう、内容のなさをエロでごまかすような安直さが、ここにはある。

とはいえ、この構成、古き良き映画特有の細かいことを気にしなさ(今どきの映画ではできなくなったやつ)が前面に出ていて、好きな人は好き!だと思います!昔の人って作る側も見る側もこれでいいと思ってたのかね?リアルタイムで見た人はどんな気持ちで見ていたのか?だって小説とかはこの時代でもかなり完成されてたはずじゃん。謎は深まるばかりです。今どき論理も話の流れも気にしない構成のまま魅せる、映画を撮れる人がいたら最強なんじゃないか。

 

次に映像がしょぼい!!

古い映画だからしょうがないっちゃしょうがないのだけれど映像はしょぼいです。当時としてはどのぐらいの水準なのだろう?平沢進をおとなしくしたようなCGや、やっすい特撮が随所にちりばめられ、今見ると、B級映画としてもちょっとどうかと思う、たいして迫力のない映像が出来上がっております。

それでも映画技術が進んでなかったからこそ工夫でごまかしたりとかしとったんや!とかいうことも言える。

 

しかしエロシーンは素晴らしい!!

この映画の魅力のほとんどはこれに尽きるのではないかと思うのだけれど、エロシーンは素晴らしい!のである!!ストーリーとか映像技術は時代とともに色あせてしまっている感が凄いのだけれど(おそらく何か人類の根源に迫るものがあるのだろう。)この映画のエロは色あせることがなく今でも燦然と輝いているのである!この映画はバーバレラが宇宙服を脱ぐシーンから始まる。無重力での(合成であることはよくわかりますが)脱衣という新しさ、見えそうで見えないかと思ったらやっぱりちょっとだけ見える(やったー!)感じとか、女優さんがきれいかわいいすぎるために奇跡のような映像となっている。ジェーン・フォンダってゆう女優さんだって。昔の女優さんって今見ると、え、美人か?って思うことがあるのだけれど、この人はおそらくどんな時代でも、たぶんこれからも絶世美人だろうな、と思う。(そのあたりがバーバレラが今でも愛されている理由か)時代を切り取らない。

あと特筆すべきはエロ拷問装置のシーン。(この装置にかけられた人間は絶頂の中で息絶えるのだ!!)バーバレラは顔しか見えないのだけれど表情だけで、かなり、いけます。これは必見。

 

ゆうて、世のほとんどの人からはただのクソ映画!という評価を受けることが多そうな映画です。いやたしかにクソ映画だけれどよく見たら随所にキラキラと輝くものが云々、「ただの」クソ映画では断じて云々、と擁護したい。でもたぶん実際そうなったらめんどくさい上にどうせ伝わらないので擁護しない!