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鉛甘味料うるたこんべ

変なもの愛されないものを主とした本、映画、工作、その他の記録

こじらせおっさん版「ライ麦畑~」≒「きれぎれ」!

町田康「きれぎれ」を読んだ!

町田康は「屈辱ポンチ」だけ既読、これで2冊目。

この本の表題作で町田康芥川賞取ったんですって。文学賞ってすげーんだな。

 

この本、自分はこじらせおっさん版「ライ麦畑でつかまえて」と読んだのだけれど、正直自分がちゃんと読み解けているかといえば全く自信のないところでございまして、むしろ読み解かなければならない部分などあったのだろうかと、ただただ無意味な文章の羅列でしかなかったのではなかろうかと思ってしまうのも本当で、考えても無駄なので考えることをやめた。終わり。

というどうしようもないような感想を持たれる本作なのだけれど、凄く、面白いのだからこれまたどうしようもないよなー。何が面白かったんだろう。文体?かなやっぱり。○○みたいなー、とか言えると面白さを伝えやすいのだけれどこの文体はこの人のしか知らんし。「え、どういうことなの」と読み進めさせ、新しい「え、どゆこと」が現れて前の疑問がどうでもよくなる、というか。「あぁ、あれは意味はなかったのね」と納得するような。というと全然面白くなさそうなんだけど実際面白いからしょうがない。あれだ。語彙がどこから来たのか所在不明で面白いのかも知らん。ちょっと調べたところによると河内音頭がどうのこうの、パンクがどうのこうの、あらなかなか私のごとき一般職には馴染みのないことで。そういうところから降って湧いた言葉の新鮮さが面白さに繋がるのかしら。うん、わからん。

 

よくわからんものは枠にはめて安心しよう。

まず、読者の数だけ真実がある、という考えを盲目的に採用し、この本はこじらせおっさん版の「ライ麦畑~」である。それ以上の詮索は無粋ですぞ。文学とはそういうものなんだな。

それがいい。そういうことにしよう。