ドリームホームを見た。
ドリームホームという映画を見た。殺戮のバリエーション!グロかった。サイコかった。集合住宅写真集だった。
ネタバレします
ところは香港。主人公の女の人は東洋人っぽくないなかなかの美人で、遊び人兼所帯持ちの愛人をやっている。
仕事の方も思わしくなく毎日売込みの電話をしてはぞんざいに断られる毎日。
頼れる仲間はみんな目が死んでるし、あーあ。
しかし、そんな彼女にも夢があった。
お金をためて、海の見える家を、買う。
そんな素朴に過ぎる夢。叶えるのは、今しかないのである!!!
家族でずっと暮らしてきた海の見える家。突然の立ち退き。
友達とは離れ離れになるし、新しい家では隣のテレビの音がうるさくて注意しても無言ではぐらかされる。母はなんやかんや死ぬし、父もなんやかんや死ぬしこんな不幸が起こるのは全部あの立ち退きが悪いのである。
そうだ、海の見える家さえあれば!海の見える家さえあれば!!!
あら、この物件いいじゃない。私の思い描く海の見える家そのままよ。
買うわ。おいくら?高いわね。まぁ、出せなくはないわ。商談成立ね。
えっ?売れない?なんで?他の客にもっと高く売れた?私の方が先だったのに。
そういうことならこちらにも考えがあるわ。
要はもう一度、その物件が空き家になればいいのでしょう?
つまり、全員ぶっ殺せばいいわけね!!
というわけで一夜の殺戮が幕を開けるわけなのです。が、映画の見せ方としては、普通にその家にアヘアへと住んでいた人たちが突然狂った女の襲撃により凄惨な死をパフォーマンスしていくという不条理劇的に描かれ、挿入させる過去話によって上記のような事情(笑)がだんだん明らかになる構成になっています。えっ?まさか?まさかそんな理由で?って。だから最初はただの残酷博覧会みたいになってて、訳が分からないまま襲われる恐怖、みたいなものを感じます。えっ?そいつらはあなたに何かしたの?っていう疑問をずっと持ちながら殺戮を見続けることになります。目についた人を次々に殺していく姿は津山事件とかを思い起こさせます。殺戮のバリエーションが見どころでよくそんなの思いつくなっていうやりかたが多々見受けられます。まだこんなにあったんだ!アレをかぶせてキュってしてあれをつけてギュウゥゥとかまじビビりますわ。
新しいやりかたに興味のある人にはお勧めです。