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鉛甘味料うるたこんべ

変なもの愛されないものを主とした本、映画、工作、その他の記録

読書

八本脚の蝶と透明人間

最近は、少女、女の子、女子、乙女、あとメンヘラさんの思考回路に興味があり、今回は二階堂奥歯さんの「八本脚の蝶」を読みましたよー。 八本脚の蝶 作者: 二階堂奥歯 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2006/01 メディア: 単行本 購入: 5人 クリック: 401…

「マルドロールの歌」は23歳のホールデン坊やによる中二病ノート

シュルレアリスムの原典?みたいな位置づけで語られるロートレアモン伯爵「マルドロールの歌」を読みましたよー。 この本の著者、ロートレアモン伯爵っていうのは筆名で、本名はイジドール・デュカスって言って、伯爵でもないんですけど、「マルドロールの歌…

私たちはジョジョが大好きだ JORGE JOESTAR

舞城王太郎がジョジョでやりたい放題やった本ってだけで垂涎なのに、Amazonの評価が最低or最高の二極化してるなんてそんなん面白いに決まってるじゃないですかー♡♡ と思って読みましたー。 ジョージ・ジョースターッ!! (表紙のリサリサは目が離れてて垂れ…

「ラヴクラフト全集1」を持って水族館に行こう

ラヴクラフト全集1を読みましたー。&読んでたら水族館に行きたくなったので行ってきましたー。 ネット界隈でよく見かけるクトゥルー神話の創始者にして、宇宙的恐怖なるものの提唱者であるところのラヴクラフトさんとのことですが、よくわからないので読ん…

変態文学で紐解く 「堕落論」 あなたは美しい

坂口安吾「堕落論」を読みましたので、書きますよー。いえー。 えー、「堕落論」に先立ちまして、ひとまずフランス文学の話をしましょう。 っていうのも、「堕落論」もそうなのだけれど、安吾さんは考え方が非常に独特で、どういう過程を経ればそこに至るの…

あなたとは分かり合えない 超人幻想 神化三十六年

戦後に思いを馳せる今日この頃。 かつて「戦争を知らない子供たち」だった若者たちも、もうジジイになり、闇市で残飯シチューを買い求めた人々も、もはや存在するのかさえ不確かです。 敢えて語られることの少ない戦後とは、一体どんな時期であったのか。 こ…

江戸川乱歩「双生児」 カフェオレ式による人類の救済

角川ホラー文庫から出てる短編集の「双生児」を読みましたよー。 変なものを愛でるタイプの人々にとって江戸川乱歩は基本中の基本って気がします。でも私は実はあんまり読んでないので、そこんとこちゃんとしようと思って今回食指を伸ばした次第です。 あら…

絶望と音楽 「ショスタコーヴィチの証言」 は正直かなり面白い

ショスタコーヴィチの証言を読みましたよー。 クラシックを齧ったことのある人ならば名前くらいは聞いたことがあるかもしれない、音楽史的にも重要な位置を占めるかもしれない書物をやっと読みましたー。いえー。 一応先に書いておきますが、この本は記者の…

破壊しよう、人生を 書を捨てよ、町へ出よう

昭和が面白い今日この頃。今回は寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」を読みました。 あらすじ! 稀代のアジテーター寺山修司による、つまらない人生をつまらないまま終わらせないための指南の書。 あらすじ終わり! 正直なところ、序盤は「何言ってんだこい…

あの時代のお話ですよ! 四谷シモン「人形作家」

変なものを作っている人のことは知りたくなるのです。 今回は四谷シモン「人形作家」を読みましたよー。 あらすじ! 今や人形作家としての地位を不動のものとした四谷シモン。いま語られる彼の半生。 あらすじ終わり! 60年~70年代くらいの風景、つまり文化…

脳髄と宇宙の神秘 ボルヘス「伝奇集」

今回はボルヘス「伝奇集」です!「ボルヘスは作家のための作家ー」とかいろいろ噂だけは聞いてたやつを実際どんなものかと読んでみました。 (表紙も素敵です) あらすじ! 宇宙 あらすじ終わり! この本のあらすじらしいあらすじを書くということは私などに…

金田一さんと怪事件探訪 病院坂の首縊りの家(原作の方)

初めての金田一耕助シリーズです!病院坂の首縊りの家! 映画じゃなくて原作の方です! なんでよりによって初の金田一耕助シリーズが「金田一耕助最後の事件」であるところの本作であるかという所でございますが、たまたま古本屋でこの素敵なハードカバーと…

秋の夜長の皮工作 ミシマスラッシュ式ブックカバー

読書家諸氏、秋の夜長をどうお過ごしでしょうか。 いえ、愚問でしたね。読書家の皆さまは「読書の秋」という古き良きフレーズを免罪符として昼夜を問わぬ読書三昧、現実と虚構の間を縦横無尽に駆け回り仕事や学校に支障が出る日々を過ごされているものと推察…

今時「残酷表現」をやるのは最高にパンク くるぐる使い

前回読んだ本が暗くて長くて爽快感のない類のやつだったので(悪いとは言ってない)、次はサクッと読めて楽しいやつを、と思って積読を見渡したところ、これが一番いい塩梅だったので。 あらすじ! こじらせ少年少女の妄想、空想に容赦ないヌンチャクを叩き…

不憫な松恵は救済されるべきか 鬼龍院花子の生涯

宮尾登美子さんの小説「鬼龍院花子の生涯」を読んだ後、それを原作にした五社英雄監督の映画版を観たので、それについて書きたいと思います。 普段だったら、「原作の方を読んだら映画版とかは見なくてもいいかなー」と思っちゃうんですけど(逆も然り)、今…

群衆を殺してやりたい 群衆リドル

久々に古野まほろ成分を摂取したく、「群衆リドル」なる本を手に取った次第です。 あらすじ! フツーの元女子高生渡辺夕佳の元に突如届けられたなんかすげぇ館への招待状。せっかくなので恋人の同伴の元ご招待に与ることにしたものの、行ってみた先で出会っ…

私は幸せかもしれない O嬢の物語

マゾとは如何なるものかを世界に知らしめた一冊として有名な「O嬢の物語」を読みました。 偏見かもしれないけれど、特殊性愛とかに関して突き抜けたところまで踏み込んでる書物って作者がだいたいフランス人なイメージがある。「O嬢の物語」も然り。サド侯爵…

文学で発電は可能か 青い脂

ウラジーミル・ソローキンの「青い脂」を読みました! 自分的に、古典が偉大過ぎる文学界隈で現在進行形な作家はピンチョン、ソローキンあたりっていう偏見があって、「読書とかけっこうする方」とか言っちゃう身としては読んどかないとと思っていたのです!…

フランケンシュタインはクリエイティブの種だったかもしれない。

根源に迫る読書をしようっていうのが自分の中でありまして、今回メアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」(森下弓子訳)を読んだ次第であります。なんかこの本、調べてみると「映画のイメージが強くて原作はあまり読まれてないー」って書かれてるのを…